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スキルの習得の順序【バスケットボールの特性】

スキル 順序
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Coach K
Coach K
こんにちは!Coach Kです。
指導者A
指導者A
様々なスキルトレーニングをしているんですが、どのような順序でスキルの定着を図れば良いかが分からなくて・・・
Coach K
Coach K
今回はバスケットボールの特性に注目しながら、スキルの習得の段階や順序について、解説します!

バスケットボールの特性

バスケットボールは、一般的にシュート・ドリブル・パスといった分解されたスキルや戦術的に分解をされた要素で成り立っています。いきなり、5on5のゲーム形式の練習で様々なスキルを習得しようとすると、選手への負荷が高く、具体的な理解や習得がないままに練習が進んでいってしまいます。

バスケットボールは、相手のチームの選手に合わせて、自身のスキルを発揮しなければならないオープンスキルの競技です。

そんなオープンスキルの競技に適したスキルの習得方法を今回は紹介します。

【あなたは説明できる?】バスケットの特性を理解しよう!【あなたは説明できる?】バスケットの特性を理解しよう!「バスケットボールとはそもそも何か?」「どんな特徴のあるスポーツなのだろう?」というような視点で一度競技の本質に目を向けてみましょう。すると今まで気づかなかったことや他のスポーツとの違いが見えてくるかもしれません。...

段階を踏んだスキルの習得

オープンスキルの競技は、一般的に以下の手順でスキルの習得を進めると効率的な習得ができると考えられています。

  1. シャドー
  2. ダミー
  3. ディシジョンメイク
  4. ライブ

です。その1つひとつをここからは解説をしていきます。

シャドー

シャドーはディフェンスなどの想定される相手がいない状況で、正確な動きができるようにする段階です。

例えば、ピックアンドロールの場面において、ボールハンドラーが、スクリーンを使って、ジャンプシュートを打ちたいというときに、ディフェンスを付けずにドリブルからジャンプシュートまでのドリルを繰り返し練習するのが、この段階です。

ダミー

次はダミーです。これは実際にディフェンスなどの相手がいる状況で練習をします。オープンスキルの競技においては、このダミーをつけた状態での練習が極めて重要です。実際にやってみるとわかりますが、同じシューティングをするのにも、1人ディフェンスがいるのといないのでは、全然感覚が違います。スキルを使うタイミングや間合い、駆け引きなど、実際にスキルを使う対象がいることで、体感的に学ぶことができます。

実際に視覚から入る情報とそれを元に発揮するスキルの関係性というのは非常に密接に関係をしています。情報を処理する脳とスキルを発揮する身体をここでしっかりと繋げていくことがこの後のスキル習得に重要な役割を果たします。

ダミーも重要な役割

ダミーを務める人は、始めから行う動きは決まっているものの、反応や間合いやタイミングも含め、実際の試合にできるだけ近い形で動くことで、スキル習得をする選手により有益な練習になります。

また、バスケットボールはオフェンスとディフェンスが表裏一体で、ディフェンスの反応に合わせ、オフェンスがこう動く。逆にオフェンスのこのアクションに対し、ディフェンスがこう対処するというスポーツになります。ダミーの相手をお互いにすることで、このタイミングでこれを使うんだということをお互いに覚えたり考えたりすることができ、ダミーを育てるということは実際のスキルの向上に大きく役立ちます

ディシジョンメイク

次にディシジョンメイクです。

ここからは実際の相手の様々な対応に合わせて、こちらのスキルのパターンを変えていく段階です。

例えば、先ほどのピックアンドロールの場面で、スクリーンを使ったボールハンドラーに対して、スクリーナーディフェンスが下がっているからジャンプシュートを打つ、前に出ているからそのまま抜き去りレイアップシュートに行くといった選択肢をあらかじめ用意し、そのスキルが発揮されるパターンをダミーが作り出します。

このようにスキルは常に表の動きと裏の動きがあり、その目の前の状況に合わせて、とっさに使い分けができるようにすることが大切です。そのとっかかりの段階がこのディシジョンメイクの段階です。

ライブ

デイフェンス

最後にライブです。これは実際の試合と同じように真剣勝負となる段階です。それまでに練習した段階をできるしっかりと発揮できるかということを試す場でもあります。

ここでも細かく段階分けをすることが可能で、全てを5on5のパターンで行うのではなく、オフェンスなら、

人数を増やす

  1. 2on2
  2. 3on3
  3. 4on4
  4. 5on5

というように徐々に人数を増やして、判断する要素を少しずつ増やすこともできます。

状況を限定する

  1. 条件やシチュエーションを限定したライブ
  2. ハーフコートでの実戦
  3. フルコートでの実戦

など明らかにスキルの発揮が難しいと判断した場合は、迷わずに段階を落とし、そのスキルを発揮するのに関係のない要素を省くことで、そのスキルを使う状況を意図的に作ることも大切です。

注意点

以上、紹介をしたスキルの習得の段階的な流れもあくまでも1つの参考です。必ずしもシャドーから始めなければならないわけではなく、選手の習得の段階や能力に合わせ、シャドーを飛ばして、ダミーから始めたり、ディシジョンメイクから始めることも限られた練習時間では大切です。

また、スキルを細切れで教えるのではなく、そのスキルを使うシチュエーションを実際に学んでから、スキルの習得をしなければならないということは忘れてはいけません。よくあるパターンとして、ドリブルのスキルやハンドリングはすごいけど、実際の試合になるとどこで使っていいかが分からず、その能力が生かされないというパターンです。

  1. どのシチュエーションでそのスキルを使う
  2. 試合のどのタイミングで使う
  3. ディフェンスがこうきたら使う

という基本的なことをしっかりと把握した上で、スキルトレーニングを始めましょう。

練習メニュー
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