1試合の中で1階あるかないかの挟殺プレー。プレー自体は簡単なように見えて実はとても難しく、奥が深いプレイの1つです。野球をやっていたら一度はミスをしたり、そこから失点につながってしまった場面を見たことがあるのではないでしょうか?
挟殺プレーは
アウトにして当たり前!
だからこそ、アウトにできずランナーを残してしまったり、最悪の場合ランナーの進塁を許してしまったりすることは許されません。確実に処理しなければいけないプレイだからこその緊張感があります。プロでも失敗をしてしまうプレーだからこそ、基本的なチームのルールを共有し、確実にアウトにするための原理原則をしっかりと覚えておきましょう!
苦手な意識がある人ももう大丈夫!ここでは基本的な挟殺プレイのルールや練習方法などを紹介したいと思います。
挟殺プレーで徹底したい10個のルール
挟殺プレーの徹底事項は以下のようなルールが挙げられます。
- 捕球後、ボールを受け手に見せながら走る
- 走者が減速したら全力で追う、全力で逃げたら投げる
- 走者の走路を外して追い、受け手の合図でボール所持者は投げる
- 受け手は合図を出してから、少し勢いをつけて前に出て捕球する
- 送球が胸にこない前提で準備をする
- 少し逸れたら捕球ができないタイミングとスピードでの飛び出しはNG
- 投手より野手が優先して、挟殺プレーに入り、投げた後は必ず空いている塁のベースカバーへ
- タッチはボールを入れたグローブで、避けられにくい腰に向かってする
- タッチの際は必ず大きな声でのアウトコール
- 走者が走路を外れた場合、スリーフィートオーバーのアピールを必ずする
- 必ず声とジャスチェーで行う
- ホームから遠い塁に追い込み勝負をする
- 三本間ならサード側でアウトにし、ホーム側では早めに投げる意識
- 偽投はしない(チームのルールによる)
捕球に関して
基本的に送球を待つのはベース上が良いです。少しずつ出てしまって、距離感が分からず走者にタッチをかわされたり、すれ違いにならないようにしましょう。
また、受け手は合図を出してから、少し勢いをつけて前に出て捕球をします。その際は、送球が胸にこない前提で準備をし、少し逸れたら捕球ができないタイミングとスピードでの飛び出しはNGです。リリースされてからボールへ対して向かっていき、勢いをつけながら捕球することで、走者との距離を縮めることができます。
送球に関して
送球に関して、基本的に
偽投はなし
とチームルールを決めておいた方が、受け手も混乱せずに済むかと思います。チームによっては、1回までOKと決めていたり、走者が真ん中あたりにいる時はOKなどとルールを決めていることもありますので、各チームの現状に合わせて選択するのが良いと思います。
また、送球する際は素早いスナップスローが求められるので、あらかじめボールはグローブから出しておき、受け手に見えるところにボールを置いておくのが良いでしょう。
追い方
走者を追う際は
走者が減速したら全力で追う、全力で逃げたら投げる
走者の走路を外して追い、受け手の合図でボール所持者は投げる
捕球後、ボールを受け手に見せながら走る
ことをとにかく徹底します。よくあるミスが走者が減速するのに合わせて、減速をしてしまったり、止まってしまい、いつまでも走者との距離が縮まらないというケースです。止まったり減速をしたら、全力で追う、走者が全力で逃げたら、次の相手に送球をするということで、距離を詰めてアウトにしていきます。
また、本塁に近い塁への深追いは厳禁です。ミスがそのまま失点に直結したり、進塁に直結してしまいます。本塁から遠い塁へと追い込み、勝負をかけるようにしましょう。
要注意なシチュエーション
複数ランナーの場合
複数走者がいる時に前の走者がベースに戻って、後ろの走者と同時にベースについた場合などは、必ず、どちらの走者にもタッチをし、なおかつ前のランナーからタッチすると良いです。
この時、優先権があるのは前の走者ですが、前の走者が自分がアウトになったと勘違いをして離塁して、ダブルプレーが取れる可能性があるため。
いつまでも挟殺プレーを続けない
前の走者を追い込んで、後ろの走者が待つベースに追い込んだはいいものの、タッチ前に後ろの走者が離塁して、再び逃げられ、後ろの塁で挟殺プレーが再び始まってしまうということは避けなければいけません。
いつまでも挟殺が続かないようにし、前の走者の挟殺でまずアウトを狙うことが先決です。
挟殺プレイが上手くなる練習方法