栗永遼 ― 日本ゴルフ界での歩みと懲戒処分の経緯

栗永遼
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ジュニア時代の競技歴

栗永遼(くりなが・りょう)は、香川西高等学校在学中に日本ゴルフ協会(JGA)主催の主要大会へ出場した経歴を持つ。2012年には「日本ジュニアゴルフ選手権 男子15–17歳の部」に参戦し、合計226ストローク(74-71-81)で52位タイに入った記録が残されている。プロフィールには、ゴルフを始めたのは6歳、ベストスコアは65(屋島)、憧れの選手は片山晋呉と記されている。
このように若くしてゴルフ競技に打ち込み、全国規模の大会に名を連ねたことは、後のゴルフ関連キャリアへの基盤となった。

プロキャディーとしての活動

選手としての活動を経て、栗永遼は国内男女ツアーでプロキャディーとして活動を展開。自身のSNSによると、約10年間にわたり50名以上のプロゴルファーを担当したとされる。キャディーとしての経験を積み重ね、ツアー現場では信頼を得る存在となっていた。
特にプロキャディーとしての経歴を語ったインタビュー記事では、選手を支える立場としての姿勢や仕事観が詳しく紹介されている。

キャディーは選手のプレーを支える重要な役割を担い、コース戦略や精神的サポートを提供する。栗永遼はその分野で長くキャリアを築いてきた人物として認知されていた。

JLPGAによる懲戒処分(2025年)

2025年5月20日、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は、栗永遼に対し女子ツアー競技および関連イベント会場への9年間の立ち入り禁止を決定した。これは、協会会員の配偶者でありながら、複数の若年会員に積極的に働きかけた行為が問題視されたことによる。
この処分については、日刊スポーツの報道でも取り上げられ、ゴルフ界に大きな衝撃を与えた。

同時に、川崎春花、阿部未悠、小林夢果の3選手には「厳重注意」が科されている。協会は本件をコンプライアンス規程(懲戒)に基づく立入制限と位置付けており、処分の重さはゴルフ界に衝撃を与えた。

本人の謝罪表明

処分が公表された翌日の5月21日、栗永遼は自身のInstagramに謝罪文を掲載。関係者やファンに向けて謝罪の意を示し、キャディーとしての活動を自粛することを表明した。SNS上の声明は報道機関でも取り上げられ、大きな反響を呼んだ。

まとめ

栗永遼は、ジュニア期に全国大会へ出場した元競技選手であり、その後はプロキャディーとして国内ツアーを舞台に多くのプロ選手を支えた。しかし、2025年にJLPGAから9年間の立ち入り禁止処分を受けたことで、その活動は大きな転機を迎えている。
彼の歩みは、日本のゴルフ界におけるキャディーという職務の存在感を浮き彫りにすると同時に、競技団体が倫理規範を厳格に適用する姿勢を示す事例ともなった。

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この記事を書いた人

こんにちは、「G.O.A.T. ラボ」を運営している 中村 翔太です。
学生時代から野球とバスケットボールに打ち込み、ケガやスランプを経験する中で「技術を学ぶことの奥深さ」に気づきました。
その後、スポーツ指導や教育に関わる仕事を通して、データ分析やトレーニング理論の重要性を実感。
このブログでは、競技経験・教育の視点・最新のスポーツサイエンスを組み合わせて、
“より深く技術を磨くための知識と気づき” を発信しています。

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