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【足で守れは本当?】ディフェンスのハンドワーク【DF=ストレスを与えること】

ハンドワーク
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Coach K
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こんにちは!Coach Kです。
選手A
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もっとディフェンスを磨いて試合で活躍できる選手になりたくて・・・
Coach K
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今回はディフェンスの考え方の中でも手の使い方について、解説をします!

 

https://twitter.com/coachk_k/status/1235486022328143872

手は出してはいけない?

ディフェンスにおいて、

「手を出すな!足で守れ!」と言われた経験はありませんか?

これは半分正解で半分不正解です。

ディフェンスの目的は、

ディフェンスの目的

オフェンスに得点をさせないこと

少しでも確率の低いシュートを打たせること

です。

そのためのボールマンディフェンスのディフェンスの目的としては、オフェンスを苦しめることが目的になってきますので、むしろ足だけのプレッシャーではなく、手を同時に使ってどんどんストレスを与えるべきだと考えます。

一般的には「ディフェンスは足から」という考え方。これは間違ってはいないと思います。

しかし、それを拡大解釈してしまい、「足だけで守る」と教えているチームも多いように感じます。それではオフェンスを苦しめるという本来の目的からは離れていってしまいます。

ディフェンスの強固なチームはフットワークに優れているとともに、このハンドワークがとても上手いです。ここ数年、高校バスケットボール界を席巻する福岡第一高校も圧倒的な脚力プラスよく動くてハンドワークで相手にプレッシャーをかけています。

コンタクトや手を出すことで最高にプレッシャーをかけている選手の1人、パトリックべバリーの動画もこちらから!

いつ手を使う?

ではどんな時に手を出すのか。

全てひっくるめて答えるなら、正しい位置、正しいポジションからです。

具体的には、

  • 先にコースを取っている状況
  • ボールが無防備な状況
  • これからボールを動かしそうな空間
  • ディフェンス全体を大きく見せ、シュートを打とうとしている視野を消す

に対して、どんどん手を出してストレスを与えましょう。

その時に手を振って手を出すとファウルの危険性があるため、面ではなく点で手を出すことが大切です。手を出したらすぐ引っ込めるといった動作ポインティングといいます。

実際のプレーの中において、ボールを狙うべきシーンとしては、

  • ドリブルのコースには入った瞬間
  • ボールキャッチの瞬間
  • ドリブルストップの瞬間
  • レイアップシュートに行く際のボールが下がる瞬間
  • ドリブルが手から離れている時間
  • ロールなどのターンのスキ
  • ポストアップしてドリブルを突く、ボールポジションの悪いセンターに対して
  • ドリブラーを後ろからチェイスしてバックチップ
  • リバウンドで着地した瞬間の無防備なボール
  • リバウンドの取り際の手と手の間
  • 目を切ったボールマン

に対して、素早くプレッシャーをかけることで、ボールをスティールできる可能性が高まります。

仮にボールを取れなかったとしても、どんどんストレスをかけることで、オフェンスはディフェンスに対していつも以上に意識がいきます。そのため、自分のプレーに集中できなくなり、シュートパーセンテージも落ちると考えます。

先ほど高校バスケの話をしましたが、やはりNBAを見ていても、ディフェンスの上手い選手はいいハンドワークを知っています。少しでもスキがあれば、ディフェンスが攻めていくという姿勢はとても参考にして欲しいです。

Youtubeにも動画を投稿しています。

昨年のオールディフェンシブファーストチームに選出されたマーカス・スマートのDFハイライトです。ハンドワーク、フットワークの全てが詰まったような映像になっています。ぜひご覧ください。

選手の姿勢

どんどん手を出すことで、はじめはファウルが重なることもあるでしょう。

けど、狙ってみないとファウルとファウルじゃない境界線はいつまでも理解できません。「どのポジションからでも積極的に足を動かし、正しい位置からボールを狙おうとすること」これがとても大切になります。

試合の場面では、ハンドワークに厳しい審判の方であれば、一度吹かれたら止めればいいだけのことです。しかし、普段からやっていないことを急にやるのは難しいです。

まずは積極的にプレッシャーをかけるという気持ちを常に忘れずにディフェンスに取り組んでください。

https://twitter.com/coachk_k/status/1234981259673104384

指導者の姿勢

こうした積極的なハンドワークは育成年代のまだ不慣れな選手には、手を出すことでファウルを取られてしまうこともあるでしょう。

しかしそこで指導者の方々の「手を出すな!」の言葉は選手にとって、想像以上に大きな言葉としてのしかかります。

「手を出すな!」ではなく、正しいポジションからの「いい手」の出し方、ポジションが取れていない状態での「悪い手」の評価を適切にしてあげることが大切です。一度出せなくなった攻めるディフェンスの手はなかなか出せるようにはなりません。

正しい手の出し方を教えて、どんどん手を出し、アグレッシブにディフェンスをした上で、「悪い手」を引き算していくようなイメージで考えた方がディフェンスの本来の目的である「オフェンスにストレスを与えること」が達成されるのではないでしょうか。

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中学校・高校教員◆Basketball coach◆JBA公認D級コーチ◆JBA公認C級審判員◆保健体育科◆ICT◆iPad活用◆トレーニング◆筋トレ◆教育改革◆YouTube◆教員の働き方改革◆SDGs◆NIKE