https://twitter.com/coachk_k/status/1235212947174993921
バスケットボールの特徴
今回はサークルアンダーという動きについて解説します。サークルアンダーとは、バスケットボール特有のコートとゴールの配置を生かしたスキルのひとつです

ゴール型の競技は数多くありますが、バスケットボールだけといっても過言ではない特徴があります。
ゴール型の競技は例えば
- サッカー
- ラグビー
- フィールドホッケー
- アイスホッケー
- ハンドボール
- タグラグビー
など多くあります。
しかし、この中でバスケットボールとアイスホッケーにしかない特徴があります!
バスケットボールとアイスホッケーだけは、ゴールの裏にスペースがあるスポーツになります。
ただ、アイスホッケーはゴールがコート内に設置されているため、裏から直接ゴールを狙うことはできません。バスケットボールはゴール裏からでも一歩入ったり、角度を変えるだけでシュートまでいけるという点が違っています。
- ゴールが空中にあり
- ゴール裏にスペースがある
というバスケットボールならではの特性を使ったスキルが今回解説するサークルアンダーです。
サークルアンダーとは
サークルアンダーとは、
ゴール下をドリブルで通過すること、または通ろうとすることでチャンスを作り、自ら得点したり、アシストに繋げるスキル
のことを指します。

ゴール裏のスペース
意外と気づきにくいのですが、思ったより広いのがゴール下のスペースです。
そのスペースをディフェンスはどう考えるか。
基本的にディフェンスはゴールの裏に対しては、積極的にディフェンスをしません。なぜならゴールの裏からシュートはないと基本的には認識しているからです。
しかしボールがそこを通る以上は、ボールハンドラーを視野にいれ、ケアしなければいけないという気持ちも同時に出てきます。
そのディフェンスの気持ちを逆手にとって、ディフェンスの裏をかいた動きでチャンスを作り出します。
サークルアンダーのすることで
サークルアンダーをすることによるメリットを解説していきます。
ディフェンスが収縮する
ディフェンスはこのスペースにボールが通ると、基本的にはディフェンスラインを下げ、収縮します。その収縮に対して、アウトサイドのクローズアウトが発生し、キックアウトからのシュートチャンスが生まれます。
ディフェンスの死角となる
ディフェンスが自身のマークマンとサークルアンダーしているボールハンドラーを同時に見ようとすると身体の向きを変えたり、首を振らなければ視野に入れることができません。
ポールハンドラーをしっかりと見ようとすれば、裏をとる動きでゴールに向かったりとアウトサイドプレーヤーが中にカッティングするチャンスも出てきます。
ディフェンスが緩む瞬間がある
サークルアンダーをして、ゴールの下を通り、コート内のチャンスを伺う動きをされることで、ディフェンスは守らないといけないのはわかっていても、本能的に安心をして緩む瞬間があります。ディフェンスから見ると、オフェンスがサークルアンダーをすることで、シュートを諦め、キープしようとしていると感じます。そこに減速の動作が入ると尚更です。
サークルアンダーはピッグアンドロール後にスイッチしたディフェンスに対して起こるシチュエーションも多いですから、ボールハンドラーvsスクリーナーディフェンスとなるとさらにチャンスは拡大します。
サークルアンダーで狙えるプレー
では、ここからサークルアンダーで狙えるプレーについて、1つ1つ見ていきましょう。
実際の映像を見ながらだと、より理解が深まります。
自らスコア
上のメリットでも説明した通り、ディフェンスはサークルアンダーをすることで緩む瞬間が出てきます。いつでもシュートを狙える形でボールキープをしましょう。
https://twitter.com/coachk_k/status/1225686666603462659
周りに視野を置きながら、イメージとしては
【狙わずに狙う】
というような姿勢でサークルアンダーをしてみてください。ゴール下からアウトサイドへ抜けて行こうとすると、スイッチしたセンターなどはマークを離して元のマッチアップに戻ろうとしたり、マッチアップが曖昧になることがあります。その瞬間にすかさずシュートを狙いましょう。
シュートのバリエーションは
- リバースレイアップ
- トランジションフェイド
- ワンステップレイアップ
- フックシュート
などです。
https://twitter.com/coachk_k/status/1229737224872157185
アウトサイドへの合わせ
ディフェンスは収縮せざるを得ないかつ、視野の取りにくい状態にあります。死角となった瞬間にカッティングしてインサイドへ合わせることやキックアウトでキャッチアンドシュートを狙わせてください。
また、このとき大切なのが、パス後の動きです。
アウトサイドにキックアウトした後はパサーへの警戒が薄れます。必ずリプレイスして次の展開を作るようにしてください。そうすることでゴール下に新たにスペースが空き、クローズアウトに対するドライブの選択肢が増えます。
切り替えしてアタック
これもよくあるパターンです。マッチアップが曖昧になり、自分が通ってきた道にまたスペースができる場合があります。
そこへ素早く切り返して、スコアを狙います。
インサイドへの合わせ
ピックアンドロール後にスイッチが起きた状況などで有効です。
センターがボールハンドラーについていくものの、外に出ようとしたので、マークを離そうと空間が開いた瞬間がチャンスです。すかさずロブパスやバウンズパスで味方のインサイドプレーヤーを生かしましょう。結構これは狙えることの多いプレーです。
まとめ
スペースを広くとるというとどうしても、スリーポイント側、トップの方向へのスペースになりがちです。でも実はディフェンスにとって怖いのは、ゴールの下のスペースでもあります。
ここはディフェンスにとっては視野がとりづらく、オフェンスにとっては全体を見やすいポジションになります。
これって何かと似てませんか?
ブログをご覧の方なら分かる通り、この原理はコーナーやローポスト、ディープローの考え方と同じなんです。
この考え方を持っているかどうかで、全く違うオフェンスが展開できるかと思います。ぜひ活用されてみてください。

